体罰

私が通っていた矢口あたりにあった学校は独自の物凄い教育方針を持った学校だった。入学当時の私は、維新軍時代の長州力みたいなやや長髪で、学校側は「髪を切らなければ退学させる」とのことで、学校側と大喧嘩をしました。私の「髪が長ければ教育をできないのか!?」との問いに、学校側は「髪が長ければ教育できない!!」という教育方針で、学費を払っているというのに1学期中、教室に入れてもらえず、廊下にイスを出して座っているという状態が続きました。

そして、この学校は教師の生徒に対する暴力が大変激しかった。毎週月曜日の朝礼時に頭髪検査があり、ある生徒が体育教師に「オマエ、パーマかけてるだろ?」と言われ、生徒が「いえ天然です」と答えた瞬間、持っていた竹刀でメッタ打ちにされ、ナックルでボコボコにされてKO負けしたボクサーのような見るも無惨な顔に。

3年後期の受験シーズンのある日、アメリカンフットボール部キャプテンのKが下校時、学校の近くのパン屋さんで下級生の部員とパンを食べていたところ、某教師が突然ボコボコにしてしまったのである。Kは矢口から板橋区の自宅まで自力で帰ったが、夜中に体調に異変が生じて救急病院へ行ったところ、内臓破裂の疑いがあるとのことで緊急入院。精密検査の結果、内臓破裂はしていなかったが、内臓が内出血しており、当分入院との診断が下ったのであった。しかし、受験シーズンまっただ中、彼は病院から外出許可を受けて専門学校を受験し、何とか合格しました。暴行した教師の言い分は「下級生をイジメていたと思った」とのことで、学校側は特に処分もしないという、素敵な対応ぶりでした。

アメリカでは少しでも体罰をやったら、社会問題になってアメリカ中が大騒ぎする大問題に発展します。日本人がよく言う「愛のムチ」という諺は、暴力を正統化するための言い訳でしかなく、ましてや教育の場での教師の生徒に対する愛のムチと称した体罰、暴力など許されることではありません。

私は、そんな教育方針のこの高校に行っても意味がないと思い、とりあえず登校はするが即刻早退の連続で、8時20分に家を出て、8時30分過ぎに4階の教室に到着、今日は(今日も)ダメだと悟り、8時45分には帰宅したという最短記録を樹立したこともありました。ひかり並のスピードが身上だったのです。まぁ、アントニオ猪木さんの「雨が降ったら学校は休みだと思っていた」に比べれば、かわいいものでした。

この学校で学んだ事というのは、“学歴とは、その学校に対して我慢することであり、何の意味もなかった無駄な時間だった”

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