アーカイブ | 12/11/2021

プロレスでの盗難事件

1930年代頃までのチャンピオンベルトには本物の宝石が装飾されていたが、試合中に本部席に置いてあったチャンピオンベルトの宝石が盗まれたとのことで、それ以降、本物の宝石を使わなくなったとのこと。

NWA世界ヘビー級チャンピオンベルトは何度かリニューアルされた。ドリー・ファンク・ジュニアがNWA総会に旧NWA世界ヘビー級チャンピオンベルトを持っていき、たくさんの人が手に取って見ていたが、ベルトが消えたとのこと。

「週刊ファイト」からも取材を受けたが、団体Xの旗揚戦の控室で現金の盗難があったと聞いた。犯人はTとの噂。控室に鍵がかかるロッカーがなかったり、選手も鍵のかからないスポーツバッグで来たりするため無防備であり、控室での現金、時計、貴金属類などの盗難はよくある。札束をリングシューズの中に入れて試合をする選手もいる。

団体Xが崩壊した時、リースだったFAXとコピー機が事務所から消えた。会社で使っていたがJさんの名義で契約したものだったため責任の所在で業者と揉めていた。後に社長の自宅に行ったところ、そのFAXがあった。

数人連れて飲み食いして「どうも!!」と言って支払いをせずに帰る団体X社長の無銭飲食。

1993年8月2日、団体Xの後楽園ホール大会。通常の約6mのリングの鉄骨は約3mの鉄骨を組み合わせて作るが、団体Xのリングはカナダ・カルガリーのスタンピード・レスリングのリングを真似た作りで約6mの鉄骨のため後楽園ホールのエレベーターに乗らないため、オリエンタル・プロレスからリングを借りた。営業部員2人が会社・道場・合宿所を出た後、道場からリングが盗まれた。
近所の人「Aさんがリングをトラックに積んでいた」その後、リングを盗んだAと団体X役員で話し合いを持ち、A「給料数ヶ月分●百万円を別にして、ちゃんこ代を●百万円立て替えているから、とりあえず●十万円支払え。そうすればリングは返す」しかし、団体X側は●十万円を支払わなかったためリングは戻ってこなかった。

1993年10月22日、私が会場を押さえた団体Xの東京都大田区・平和島公園野球場大会。営業部員Aがチケット1500枚のうちの1000枚を持ったまま行方をくらまし、大会1週間前にチケット1000枚を団体X代表取締役宅に送りつけてくる暴挙。会場入りすると、団体X取締役UとJが揉めて私が間に入って止めた。入場直前、営業部員Oが通路奥にすっ飛んできて「Jさんと2人のテーマ曲のテープがないんです」なるほど・・・

営業部員だけでなく、選手、関係者、知人など色々な人にチケットを販売させるが代金が支払われない。チケットが戻って来ず当日券に回せなくなる。売掛金が回収できない。当日券の売上がなくなる。

ビジネスクラスの航空券を出したのにエコノミークラスのチケットに変えて差額をポケットに入れる。

1997年1月14日後楽園ホールでの「アイアンマン・コンテスト」終了後、スポーツバッグの中に売れ残ったパンフレットを入れて、その上に封筒に入った売上金約175,000万円を入れておいた。H選手が「パンフレットをもう数部いただけませんか?」と控室に来た。バタバタしていたため「そこのバッグに入っているから持っていっていいよ」と言った。帰宅後、バッグを開けるとパンフレットの売上金約175,000万円の入った封筒がなくなっていた。Hが犯人かどうかは不明だが売上金の入ったバッグを開けたのはHだけだった。

逆に素敵なエピソードで、アントニオ猪木が付き人のヒロ斎藤が試合をしている時に斎藤の財布の中を見たところ金が入っていないため、5万円ぐらいをそっと入れてあげたり、猪木の代官山の自宅に行った帰りに世田谷の道場までのタクシー代を5万円をくれた(タクシー料金は2000円ぐらい)などのエピソードはたくさんあり、心温まる優しいエピソードです。